職員間で行われるハラスメントは主にパワハラです。しかし、パワハラと一口に言ってもその内容は様々です。そこで、職員間で発生するパワハラにはどういったものがあるのかを詳しく紹介していきます。
まずは、肉体への直接的な暴力です。たとえ相手が軽く小突いたつもりでも、それによってこちらが傷ついたのであればそれはパワハラです。昔はミスをした部下に対して手を出す上司もいたようですが、そんな人間は今の時代許されません。口で説明してもわからないから手を出すというのは自分の指導能力の低さを露呈しているだけで、そもそも手を出したからといって解決する問題などありません。傷害罪や暴行罪に問われるほど悪質な行為です。
おそらく一番多いのは、脅迫や誹謗中傷によるパワハラではないでしょうか。「役立たず」といった直接的な暴言だけではなく、「私の頃はこれが普通だった」「あなたの仕事が遅いからいつまでも帰れない」といった発言もパワハラです。こういったパワハラ発言をする人の多くは相手をどれだけ傷つけているかという自覚を持っていないのでタチが悪いです。なぜなら「これくらいやるのが当り前」といった考えを持っているからです。もしかしたら教育の一環とまで捉えているかもしれません。しかし、こちらが不快感を覚えるのならそれはすでにパワハラの領域に入っているのです。
わざと無視をしたり孤立させるような陰湿ないじめもパワハラにあたります。気に入らない後輩に対してこのようなことをする先輩職員というのは残念ながら存在します。また、仕事のことを質問しても答えてくれない、意見を聞き入れてもらえないといったことも同様です。介護業界はまだ若い業界なので、人間的成長が未熟な人間が上司になることが多いという理由もあります。しかし、後輩に仕事を教えてあげないと必要な介護サービスを利用者に提供することができません。これは、単純に業務の遂行を妨害する行為になるので、悪質なパワハラであると言えます。
そのほかにも、気に入らないといった理由で適切な仕事の割り振りをしなかったり、プライベートに立ち入ってきたり、わざと人前で恥をかかせるなどといった行為も悪質なパワハラです。
新人として働き始めてわからないことも多かったが、少しでも役に立ちたいと思い先輩職員に「なにかやれることはありますか?」と聞いても、「全部私がやるからほっといて」と言われました。そのくせ、自分が忙しくなるとイライラして「ボーっとしてるんじゃない!」と怒鳴ってきます。しかも、自分にだけ挨拶をしてくれないなど態度があからさまなため、その人と一緒のシフトになったときは気が重くなります。
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